ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。

猫の耳にできもの?急に膿が出てきた…

目次


耳にできものができたときの症状


猫の耳道内や中耳の中には腫瘤ができてしまうことがあります。
「猫の耳が急に膿んでしまった」「片方の耳から膿がでる」
などの症状が出た場合はそういった主流が原因になっていることがあります。

その腫瘤の原因は様々あり
・炎症性ポリープ
・良性の腫瘤
・悪性の腫瘤(癌)

が考えられます。
特に悪性なものは早急な対処が必要になりますので、発見された時点での検査をお勧めします。



検査と治療


検査は腫瘤が耳の中でどのような構造であるのかを確認するためのCT検査が必要になります。
CT検査ではその腫瘤がどこまで浸潤しているかもわかります。
そして、耳の内視鏡であるオトスコープで腫瘤を直接確認しすることができます。
切除できそうなものなのかオトスコープで判断することができます。

耳の腫瘤が原因で膿が出ている場合はいくら耳の洗浄をしても改善することはありません。
切除などの根本解決をしなければいけないということですね。
また、切除方法にも様々あるので検査でしっかりと評価しなければならないということですね。



まとめ


若い猫での耳の腫瘤は多くの場合、良性の炎症性ポリープというものが多いです。
こういった場合は原因を除去すれば、その後の経過は良い事が多いです。

しかし高齢の猫では、悪性の癌の可能性が高くなります。
しっかりとした検査を行い、その後の治療を進めていく必要があります。

猫の耳から膿が出ているなどの症状がありましたら、当院にご相談ください。

耳の中の腫瘤
腫瘤を摘出した様子


執筆担当:獣医師 竹尾 記子
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