ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。

犬の重症筋無力症

目次


重症筋無力症について


重症筋無力症は末梢神経と筋肉の接目において、筋肉側のアセチルコリン受容体が自己抗体により破壊されていまい、末梢神経から筋肉への指令がうまく伝わらなくなる病気です。

症状としてはまぶたの動きに異常がでたり、うまく歩けなくなったり疲れやすくなります。
また巨大食道症という病気を併発すると上手にご飯を食道から胃へ送る事ができずに、むせたりする子も少なくありません。



重症筋無力症の診断


診断には血液中の抗アセチルコリン受容体抗体を測定します。
ただしこの検査は依頼後1週間程度検査結果が出るまでに時間がかかり、また重症筋無力症の子であっても陰性の結果で帰って来ることがあります。
症状が強く出ていて早急な治療が必要な子に関しては、エドロホニウムという薬を静脈注射して直後の数分間動きが改善するかを確認する方法があります。

当院では更にこのエドロホニウムを用いた際に神経反復刺激検査という神経に2秒間隔で10回の刺激を与える機材を用いて検査を行い診断をします。 神経反復刺激検査を行うことでエドロホニウムによる改善を数値化してより確実な診断をすることができます。

上記のような症状があるがなかなか原因がわからない、という方はお気軽に当院へご相談ください


執筆担当:獣医師 西田 純平
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神経反復刺激検査を行っている様子